NEW IoTにつながるデバイスってどのくらいの数になるの…?

IoTにつながるデバイスってどのくらいの数になるの…? _01IoT(モノのインターネット、Internet of Things)で、あらゆるものがインターネットにつながると聞いても、ピンとこない人も多いのではないでしょうか。これまで携帯電話やPCといったデバイスに接続していたインターネットが、そのほかのセンサーやデバイスに接続するようになり、ビッグデータと関連して変革を起こし始めています。といってもまだ、どのような規模のムーブメントなのかよくわからないかと思います。具体的にどの程度の数のデバイスが、インターネットに接続するようになるのでしょうか。

各社が出した数字を見ると、その規模が決して無視できないものであることがわかります。なんと、2020年までに300億〜10兆との予測が。信じられないような数字ですが、いったいどういうことなのでしょうか。複数の大手企業がビッグデータから出した数値予測とともに解説します。

IoTで増え続ける接続デバイス

これまでは、人に紐づいたデバイスばかりがインターネットに接続していました。例えば、画面のついた携帯電話、PC、タブレットなど、インターネットを通じた情報を人間の感覚で受け取るための端末数に限られていたため、60億人という世界の人口からはさほどかけ離れた数ではありませんでした。

近年、デバイスやセンサーの小型・量産化、インターネットの高速化、産業からの要請、各種アプリケーションの最適化や進歩によって、IoTの接続デバイス数は増え続けています。具体的には医療機器、工場機材、輸送機器、環境計測、ウェアラブルデバイスなどの分野ですでに普及しています。接続できるデバイスの絶対数が増えることで、実践によりノウハウが蓄積し、試行錯誤のなかでさらに進歩するという、べき乗での増加がすでに始まっているのです。

2020年の接続デバイス数、各社の驚くべき数値予測

下記に大手企業が予測している数値をご紹介します。

  • ガートナー:米調査会社。2009年時点でインターネット接続デバイス数はPCやスマートフォン、タブレット端末をメインに約25億個と分析。2020年には、コンピュータ以外のデバイスが急増し、300億個以上と予想。
  • インテル:2020年には確実に500億のデバイスと予想。自動車、工場設置機器、医療機器などが主。
  • シスコシステムズ:2020年には500億台のデバイス、IoE(Internet of Everything)の時代へ突入と予想。
  • マイクロソフト:2008年にはデバイスは世界人口と同じ70億個程度だったのに対し、2020年には10兆個になると分析。
  • IDC:2020年までに自律的に接続されるデバイスのエンドポイントは300億台と予測。

軒並み、数百億〜10兆という天文学的数字となっています。

インターネット接続端末は、時計やメガネといったウェアラブル端末から始まり、小さな制御プログラムや開発キットを用意することで、さまざまな端末で使用できるようになり始めています。運動を測定する髪留め型端末や、ストレスによる過食を防ぐブラジャー型端末「スマートブラ」など、すでに実現しているものも。仮に、髪留めとブラジャーを全世界30億人の女性が10個ずつ持っていて、それがすべてインターネットに接続されるとすれば、30億×20で600億個となります。

なお、スマートブラには、心電図と皮膚電位を測定するセンサーのほか、ジャイロスコープや加速度計など、複数のセンサーが搭載されています。つまり、トータルの接続センサー数は、単純なブラジャー数のみではないということです。また、ヘルスケアが目的の場合、ブラジャーに限らず皮膚に直接触れる衣類などはIoTに利用しやすいということになります。靴下、ふんどし、腹巻き、肌着、かつら、コンタクトレンズ、入れ歯、つけ爪……これらの健康器具がすべて複数のインターネット接続可能なセンサーを搭載し得るとすれば、ヘルスケア分野だけを鑑みても、10兆という数字はあながち大げさではないことが想像できるでしょう。

今回はデバイス数のみに特化しましたが、市場規模に関しても70兆円から200兆円と大きな産業変革となる予測です。それぞれ膨大なデータを持つ最先端の各社においてこれだけのブレがありながらも、絶大な影響を及ぼすという点においては見解が共通しています。

人間はどう対応すればいいのか

これらの現実に対して、人間はどう対応すればよいのでしょうか。

予想の数が的中したとしても、未来の景色が必ずしも予想と同じ形になるとは限りません。ほんの10年前、現在のように誰もがスマートフォンを見ながら歩いている世界をだれが想像できたでしょうか。

未来が未知であることはだれもが同じです。この流れを追い風にできるかどうかは、未知の変化を恐れずに歓迎できるかどうかにかかっています。そのためには、IoTのポジティブな部分にスポットライトを当てるだけでなく、さまざまな課題についても積極的に解決法を模索していくという姿勢を持つことが大切です。

参考:

デバイスのIoT化にお困りのメーカー担当者様へ

ナカイユウヘイ

IT業界の片隅で栄枯盛衰を眺め10年。マインドスコープ㈱など経て株式会社嗚呼社代表。電子書籍 喫茶室ルノアール"本"店刊行。

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