個人開発の広がるアプリを支える「mBaaS」

個人開発の広がるアプリを支える「mBaaS」スマホ所有者の増加に伴って、スマホアプリの数も日々増えています。とはいえ、すべてのアプリが成功するわけではなく、「App Store」「Google Play」には、企業の大小にかかわらず、毎日新しいアプリが登録され、毎日消えていっているのが現状です。人気アプリを作るのは厳しいといえますが、逆にいうと、魅力的なものであれば、中小企業や個人が制作したアプリが成功する可能性もあるといえるのです。

プログラミングを楽しむ人間の裾野が広がっている

2013年、政府は経済政策「アベノミクス」の成長戦略のひとつとして、「ITやデータを活用し、新たなイノベーションを生み出すことのできるハイレベルな IT人材育成・確保の推進」を目的とする「プログラミング教育」を発表しました。また、これに先がけて、2012年には中学校の技術家庭科で「プログラムによる計測・制御(現行学習指導要領・生きる力 第2章各教科 第8節「技術・家庭」第2「各分野の目標及び内容〔技術分野〕」D:情報に関する技術)」が必修になっています。

プログラミングの義務教育化が追い風となって、近年は「子ども向けプログラミング」に注目が集まっています。代表的なものは、MITメディアラボ(アメリカ、マサチューセッツ工科大学、建築・計画スクール内に設置された研究所)の開発した「Scratch(スクラッチ)」でしょう。これは「ビジュアルプログラミング言語(グラフィカルプログラミングとも呼ばれる。プログラムをテキストで記述するのではなく、視覚的な操作でプログラミングを行う方法)」のひとつで、コードを書くことなく、用意されたブロック状のプログラム(スクリプト)を組み合わせるだけで、「ゲーム制作」「アニメーション」「アート」「ストーリー」「ダンス」のプログラミングを制作することができます。

「スクラッチ」同様の子ども向けプログラミングには、ほかに文部科学省開発の「プログラミン」、NTTが研究開発した「VISCUIT」、Googleが提供する「Google Blockly(グーグルブロックリー)」などがあります。このようなプログラムの登場で、近年は小学生のころからプログラミングに親しんでいる子どもも少なくありません。そのため近い将来、若くして優秀なアプリを作る人材が出てくるのは想像に難くないといえます。

大人でも、プログラムの基礎がない人は「スクラッチ」から学んでいるというケースもあるそうです。また、子どもといっしょに使っているうち親のほうが夢中になってしまい、スキルアップを重ね、本格的なプログラムを作るようになったという話も耳にします。

スクラッチ(Scratch2.0バージョン)は、ソフトをインストールしなくてもウェブ上でプログラミングできるようになっています。過去、プログラム開発に挑戦したものの結局挫折してしまった人は、再チャレンジしてみてはいかがでしょう。

社内のみで利用できるなど、多彩なスマホアプリ活用法

商業的なスマホアプリだけでなく、社内でのみ使えるアプリを開発している、自作のアプリを利用している個人も少なくありません。というのも、「Android Studio(Androidアプリケーションの総合開発環境)」、iPhoneアプリ制作用ソフト「Xcode」といったツールや環境があれば、エキスパートでなくてもアプリ制作が可能であり、プログラミングの敷居が低くなっているからです。

またアップル社は、社内用のアプリを作る場合に使う「iOS Developer Enterprise Program」、通称iDEP(アイデップ)と呼ばれるライセンスを発行しています。これを利用して開発した社内用アプリは、AppStoreを通さず(Appleの審査もなし)配布でき、また台数制限もありません。ライセンスを提供しているアップル社でも、社内で何が起きているかを告知する「社内報アプリ」をはじめ、「iPhone、iPad、iPodの部品やセンサーをテストするためのアプリ」「Apple Storeの従業員が、顧客の端末のチェックや修復を行う使うアプリ」などが制作されています。

近年は、タブレットやスマホを効率よく業務活用するために、「社内用アプリ(業務用アプリ)」の導入に積極的な企業が増えつつあります。会社の情報共有や営業資料の配信、社内イベントの掲載、店舗でのスマートデバイス活用、情報の電子化によるコスト削減などから、取引先への価格提示、発注書・請求書の送付などといったBtoB向けまで、さまざまな用途の社内アプリが、職場の活性化、業務プロセスの改善、意思決定の迅速化につながっていくと思われます。こうした社内アプリの需要はさらに増えていくことでしょう。そのため制作も外部に依頼するだけでなく、社内での開発も盛んになると思われます。

「mBaaS」はどんなアプリにも搭載できる?

今やスマホアプリ制作は、いわゆるプログラマーと呼ばれる専門家やソフトハウスだけでなく、個人や社内で完結することが可能です。ただし、商業利用でも、個人・社内利用であっても、より魅力的で内容の濃いアプリ開発を目指すのは共通事項といっていいでしょう。

それを支えてくれるのが、スマホアプリで利用される汎用的機能を、クラウドから提供するサービスmBaaS(mobile Backend as a Service)です。しかし、「実装にはどのような条件があるのか?」「どの程度のコストがかかるのか」は気になるところです。

例えば「ニフティクラウド mobile backend」では、個人向けの「Basic(無料)」、法人利用に適した「Expert(30,000 円/月(税抜))、大規模のアプリに向いた「カスタマイズ(料金要問合せ)」という、用途に応じたサービスを提供しています。「Basic」でも、「プッシュ通知」に即時配信、予約配信、セグメント配信、リッチプッシュ、ダイアログプッシュ、開封率確認の機能を搭載。個人開発でも、より完成度の高いアプリが制作できるといえます。

参考:

mbaasのメリット mbaas導入時に考慮すべき課題

葛城伯符

あちこちを見聞し、雑文を書き、ある時は写真を撮っている文筆写真師。IT系を含め、エンタメ、スポーツ、歴史(日本&世界)、競馬、街歩き、就職関連、オカルト、各種雑学ほか、ありとあらゆる分野に出没している。最近、デジ絵制作の楽しさに目覚め、修業中。

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